根津神社 七五三のお参り 出張撮影
今回は、2015年のお写真なのですが、蔵出し的に。
私にとって、転機を迎えることとなったお客様の撮影をご紹介させていただきます。
こちらのお写真をご覧いただき、はっとお気づきになった方もいらっしゃるかと思いますが、、、
アンティークのお着物です。
戦前に作られたというこちらのお着物。
現代まで大切に保管されていて
今見ても、「古くない」という表現は適切ではなく、
「今見ても新しい」という表現もまた違う
深みがあって素晴らしいお着物であること。
なんというのでしょう?
うーん。違う気がします。
これまた微妙に違いそう。
勉強してみようと思いつつ調べたら伝統色って500近くもあるらしいですね。
柄もたくさんの趣向が凝らしてあって、橘や花と思われる柄が生地に地紋として織りだされているうえに、おめでたい柄がたくさん描かれています。
まさに日本の伝統の美。
愛らしいお嬢様にとてもお似合いです。
そして可愛い笑顔、凛とした表情、パパとママとのふれあい。
素敵なお嬢様を引き立てる日本髪にアンティーク着物。
この姿は
今はもちろん
江戸(文永年間)の神社建築としては最大の規模の神社にお参りされたことも♡
(ちなみに、根津神社が創祀されたのは江戸時代、、どころか、、今から1900年も前のことなのだとか)
当日はお参りされる方が少なく、すごくプライベート感高く撮れたのでここだけ見ていると、時代が分からない、かもしれません(笑)
と。調子に乗ってモノクロにしてみました。
この柄、そしてこの色、そしてこのかんざしの美しさ(かんざしは現代ものですが、アンティーク着物に合わせてこだわって作られています)
ここの永久不滅の価値がある!
と熱くなったのです。
こちらは某高級アンティーク着物ショップのレンタルですが、
奥さまに教えていただいて、その後そちらのHPをずっと見とれながら、
「素敵だなー」
と、ため息をついていました。奥さまの、美意識の高さに憧れます。
その年の春ご入学記念の撮影をご依頼いただいた際には、こちらの桜の柄のお洋服を作られて、ご入学式当日、枝垂桜のところで撮影させていただきました。
そんな奥さまのお着物のセレクトでお召しになったお嬢様の素晴らしいお着物姿に衝撃を受け、私もその後現在に至るまでアンティーク着物の奥深さにはまっているのです。
ただ、アンティーク着物のレンタルは、着用中飲食が出来なかったり、いろいろな制約があります。お嬢様はほんとうはお腹がすいてしまったのですが、我慢していましたよね。
そうなんです♪ ↑ 舞妓さんみたいなぽっくりもお持ちになり、要所要所で履いていただきました。この素晴らしい日本の伝統美、アンティーク着物の価値をもっと広めてお伝えすることが出来るように、
カメラマンとして出来ることをすすめてまいりたい、
とご家族との出会いをきっかけに強く意識するようになりました。
ご依頼いただきましてありがとうございました。